NZ-E00-3706は、特定小電力無線規格ARIB STD-T67に準拠した429MHz帯特定小電力無線ユニットです。本製品は、技術基準適合証明を取得済ですので、資格や登録なしで、お客様の機器に組み込んで使用することができます。
429MHz無線の特長を生かし、障害物により遮断されにくく、また長距離での無線通信が可能です。
テキストベースの簡単なコマンドでデータ送信や通信条件の変更などを行うことができます。
最大通信速度が 14400bps と、より高速な設定をすることができるため、従来よりも応用範囲が広がります。また、通信速度を数100bpsと低速度にすることで、長距離通信において、より安定した通信が可能です。
外部I/Fはピンヘッダになっており、お客様の基板にそのまま実装できます。
無線送信時の衝突検知や、確認応答による再送機能を備えた無線通信プロトコルを採用しており、より信頼性のある無線通信を実現できます。無線通信データに対して誤り訂正符号化を行うことで、通信エラーへの耐性を向上させることができます。
※東京都の高尾山展望台と三鷹市大沢の大沢崖(国立天文台の西側)との間の距離約25.6kmでの通信を確認済み
ホイップアンテナタイプ同士での通信、通信速度:7200bps、誤り訂正符号化あり
※地図画像は「地理院地図Vector(試験公開)」(国土地理院)を加工して作成
項目 | 仕様 |
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適合規格 | ARIB STD-T67 |
送受信周波数 | 429.2500~429.7375MHz |
チャンネル数 | 40 |
送信出力 | 10mW / 5mW / 1mW |
変調方式 | FSK |
通信速度 | 100/300/600/1200/2400/4800/7200/9600/14400bps |
電源電圧 | 3.3V |
消費電流 | 送信時:36mA 受信時:24mA |
動作温度 | -10℃~+60℃ (結露なきこと) |
外形寸法 | 35mm x 50mm x 20mm (アンテナ含まず) |
重量 | 21.9g (アンテナ含まず) |
標準アンテナ | 全長170mm 利得2dBi 重さ4g |
項目 | 仕様 |
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衝突検知 | CSMA-CAアルゴリズム |
再送機能 | 確認応答フレームによる再送 |
データの検証 | CRC-16符号による誤り検出 |
誤り訂正 | リード・ソロモン符号による誤り訂正 冗長バイト数:32バイト毎に8バイト (32バイト毎に4誤りまで訂正可能) |
項目 | 仕様 |
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通信方式 | シリアル通信(RS232フォーマット) |
同期方式 | 調歩同期(非同期) |
データスピード | 1200/2400/4800/9600/19200/38400/57600/115200bps |
フロー制御 | なし |
他パラメータ | データ長:8bit、パリティ無し、ストップビット1 |
429MHz帯特定小電力無線モジュールNZ-B00-3701Aを使用する見守り用機器や産業機器用の無線センサーモジュールと通信する装置に使用できます。また、429MHz帯特定小電力無線モジュールNZ-B00-3701Aより通信距離が長いことから、各種センサーと組み合わせて無線センサーを構成し、次のアプリケーションに使用することもできます。
<農業用>
ビニールハウスや植物工場の随所に無線センサーを配置し、温度、湿度、日照を把握するのに使用されます。
<インフラ管理>
各種センサーを水路などに設置し、無線により状態を管理するのに使用されます。